
虫眼鏡と望遠鏡の魔法の効果
虫眼鏡は高齢者にとって身体的な助けになるだけだと思われがちですが、心理的な助けにもなるという点にはあまり気づいていません。今回は、著名なコラムニストでありエッセイストでもある吉澤久子氏の著書『99歳、いくつになっても』から抜粋した文章をご紹介します。
幸せなシニアライフ - 虫眼鏡で好奇心を持ち続けよう
「新聞を3紙購読していましたが、最初から最後まで読むことはなく、興味のある見出しだけを読むようにしていました。新聞は世界中で何が起こっているかを報道しており、いわば世界を覗き見るようなものだったんです。
新聞にわからない文章や気に入らない文章が掲載されると、すぐに辞書で調べます。何度も何度も繰り返し、疲れることなく辞書を手放さないほどです。興味のあることを追求したり、あるテーマに関連した何かを研究したりするのは、誰にも気を遣わず、とても幸せなことです。もし学問や趣味が見栄や娯楽のためだとしたら、あまりにも退屈でしょう。そして、一人暮らしの最大のメリットは、誰にも気を遣わないことではないでしょうか?
家のいたるところに虫眼鏡があります。亡き夫の古谷が「どんなに小さくても、世の中の美しいものは見逃すな」と言っていたからです。後悔しないように、わざわざ 虫眼鏡を手に取り 、じっくり観察しました。
虫眼鏡は屋内だけでなく屋外でも使われます
庭では春になると、ロタラ・ロトゥンディフォリアの花が満開になります。花の形が小さすぎて肉眼でははっきりと見えないのが残念です。この時は 虫眼鏡を使って よく見てみましょう。繊細な花はとても美しく、こんなに小さな花がこんなに美しく咲くなんて、感動することがよくあります。

長年、様々な花を観察することが最大の喜びだと考えています。時々、望遠鏡を使って庭に訪れる鳥やジャコウネコ、ヘビを観察します。虫眼鏡 と 双眼鏡 は 本当に素晴らしい発明です。新しい発見があるたびに、ワクワクします。
高齢者にたくさんの楽しみと喜びをもたらす拡大鏡/双眼鏡/望遠鏡
普段の生活に少し気を配るだけで、外出しなくてもたくさんの楽しみや喜びを見つけることができます。この歳になっても、まだまだ知らないことがたくさんあるんだと改めて実感しました!
ですから、一度だけでも十分です。たとえ騙されたと思っても、 虫眼鏡で蕾や花を観察してみてください。きっと自然の美しさに衝撃を受けるでしょう。これらの美しく力強いものを見ると、心が揺さぶられるでしょう。
毎日好奇心を持って、何でも見て、聞いて、わからない時は勉強したり、人に聞いたりしています。好奇心と遊ぶ心は年齢とは関係ありません。毎日を楽しく生きるために、このかけがえのない気持ちをずっと持ち続けたいですね。
